セカンドバイクにセローを考えているけど、実際に持ってみてどう?
2020年1月のファイルエディションを持って生産を中止したセロー250。
まだ新車が一部の販売店で購入することができます。(2021年7月現在)
また販売期間も約15年と長かったことから、中古車も豊富です。
車体の軽さ、オフ車の中では足つき性も良いことからバイク初心者に最適と言われている一方
パワーが19PSと少ないことから、スペックを重視する方には敬遠されがちかと思います。
僕はCBR600RRを所持していますが、軽量でオフロードを走れる車両が欲しかったことから
増車した経験があります。
セカントバイクとして所持して2年立ちましたので、
セロー250を納車した時の良かったところ3つと、不満な点について感想を書いてみようと思います。
こんな方におすすめ
- セロー250の所持した感想を知りたい方
- セカンドバイクにセローを検討している方
記事の信頼性
バイク歴10年になります。
免許を取ってから2st小排気量車種を乗り継ぎ、現在はCBR600RRとセロー250、リトルカブを所持しています。
セロー250の前は2stオフロードにも乗っていたので、そことも比較してセロー250のメリットをご紹介できたらと思います。
Contents
セロー250とは?
ヤマハが販売していた250ccのフルサイズオフロード車両です。
空冷・単気筒の低中速域での扱いやすいエンジン。
ハンドルキレ角は51度もあり、1,360mmのショートホイールベースとあいまって優れた取り回しを実現。
またシート高も830mmとオフロード車両の中でも低く、車両重量も133kgと軽いことから、
バイク初心者や女性、またのんびりと走りたい上級者まで非常に多くのライダーに愛される車両です。
セロー225の後継車種として2005年に販売が開始されましたが、
その後FI化や排ガス規制対応などのマイナーチェンジ経て、2020年にFinalEditionを持って新車販売が終了しました。
セカンドバイクとしての購入動機
購入目的としては、以下の通りになります。
- CBR600RRでは通勤に使う時に取り回しが悪く面倒だった。
- スズキのTS125Rを所持していたが各箇所の劣化が激しく、
また通勤途中にエンジンが不調になる事があり安心して乗れなかった。 - 林道を走る時にキック始動のみではキツかった。
スズキTS125Rは2st 125ccで非常に刺激的なバイクだったのですが劣化が激しく、
またピーキーな2stの特性では林道に行った時に厳しかったので、
フレンドリーなセロー250に白羽の矢が立ちました。
TS125Rもとても良いバイクだったんですけどね。
少々キャラクターは違いますが、両者の違いについても書かせて頂きたいと思います。
セロー250の良い点
今回はヤフーオークションで近所の方が出品していたので、現車確認をさせて頂いた上で購入させて頂きました。
2014年式の1.1万キロ走行の車両で、購入してから約2年間乗ってみた感想です。
乗りやすいエンジン特性
単気筒SOHCで19PSのエンジンは、さすがに走りはモッサリしているのかなと思っていましたが、
乗ってみて良い意味で裏切られました。
- 出だしは少々ゆっくりだが、低中速はトルクがあって乗りやすい。
- パンチはないが、パワーバンドを外さなければキビキビ走れる。
発進時はゆっくりした感じですが、トルクがあるのでとにかく乗りやすいです。
また、峠などに行っても車体が軽いのもあって、キビキビと走ることができます。
パワーバンドも広いことから、誰でも爽快感を味わうことができます。
最高速を求めない方や、林道を走りたい方にはオススメです!
もちろん、穏やかなエンジン特性は通勤に使用するのにもピッタリでした。
足つき性もよくオフロードも気軽に楽しめます。
セローのキャッチコピーに「マウンテントレイル」という言葉がありますが、
その言葉通りセロー250なら林道もラクラク走ることが出来ます。
その理由としては、以下の理由があげられます。
- 穏やかなエンジン特性で低速トルクがある。
- 足つき性がよく、転倒しそうになっても足を着くことが出来る。
- 転倒した時も前後にグラブバーが装着されていて、引き起こしやすい。
僕はTS125Rの時も林道を走っていたのですが、
2stエンジンがピーキーで低速トルクもなく、また足つき性も悪かったことから転倒することが多く、
林道に慣れるまで大変な思いをしました。
それと比較してセローは足付き性が良いため、万が一転倒しそうになっても足を着くことが出来るのは、
オフロード初心者にとってはメリットじゃないかなと思います。
ちなみにセローがどれだけ足つき性が良いか、近年のフルサイズオフロードバイクで比較してみました。
車種名 | セロー250 | WR250R | CRF250L | KLX250 | ジェベル250 | TS125R |
シート高(mm) | 830 | 895 | 830 | 890 | 885 | 880 |
こうして比較すると、セロー250がいかにシート高が低いかがわかると思います。
ポイント
現在販売されているCRF250Lもシート高が830mmと低いですが、
最低地上高が245mmと、セローが285mmに対して40mmも低いことから、
セローがよりオフロードを意識して作られている事がわかります。
僕の身長が168cmですが、両足とも地面に着く感じです。
ツーリングセローを選択すれば長距離も快適!
ツーリングセローを選択すると、ハンドガード、スクリーン、リアキャリアが付きます。
特にスクリーンの効果は大きく、風が体に当たらなくなるため、
特に速度を出した場合に疲労が少なくなり、快適にツーリングすることが可能になります。
セローをツーリングメインで使いたい方には特にオススメです。
またアドベンチャーキャリアも大型でシートとフラットな形状になっているのがポイント!
キャンプツーリングに行く際などはその積載能力が大きな効果を発揮すると思います。
セロー250の良くなかった点
溶接部が錆びる
些細な点かもしれませんが、長い間所持していると溶接部のサビが出てくるのが気になります。
現在、僕は車庫保管でカバーを掛けて保管しているので保管状態としては良い方だと思うのですが、
フレームの塗装が薄いのか、細部からサビが発生しています。
写真はフロントのスタックバーです。
僕や前の方の保管状態が良くないのかな?とも思いましたが、
他の方のセローを拝見させてもらっても同じような状態になっているので、
製造時から塗膜が薄い状態なのかなと思いました。
新車でも50万円台中盤とそこまで高額なバイクでないにしても、
もう少し考慮してもらえたらと少々残念に思いました。
参考
FinalEditionは、フレームの塗装を従来の1コートから2コートに変更しているという事ですので、
他のグレードと比較するとこういったサビにも強くなっているかもしれません。
まとめ : 購入して正解でした!
以上、セローを実際に購入した感想でした。
僕の場合は、メインのバイクがあるので日常の使い勝手が良ければいいやと思っていたのですが、
乗ってみてその懐の広さに、いつまでも乗っていたいバイクに変わりました!
ロングツーリングは相変わらずCBR600RRで行くことが多いのですが、
300km程度のツーリングであればセローの方を選択してしまう位の快適さで
走りの面でも満足しています!
残念ながら昨年セローは生産が終了してしまいましたが、
2021年8月現在ですが、まだ新車で取り扱っているお店もあるようです。
今後のABS義務化や排ガス規制の関係で、このようなバイクは今後出てこないと思いますので、
気になる方は早めに購入することをオススメします。
ではでは。